皆さん『バーエンドキャップ』って分りますよね。『バーエンドプラグ』とか他の呼び名もありますが、ハンドルの両端に着ける(着いている)キャップ(蓋?)のことです。
ハンドルだけでなく、バーエンドの先にも着いている場合がありますよね。
さて、これって何故着いているのか分りますか?
1.ハンドルの端で怪我をしないように
2.ハンドルが体に突き刺さらないように
3.こけた時に土がハンドル内に入らないように(これは余計ですね)
この中で特に気にしたいことは2.の突き刺さること。これってあまり意識される方は少ないようですが、よくよく考えて見ましょう。
何かで試してみてください。例えばストローで柔らかい物を突き刺してみましょう。ゆで卵なんかが良いかな。スポッと刺さってしまうと思います。では、ストローの端を何かで塞いでみるとどうでしょう。力を入れないと刺さらないですよね。
さて、転倒した時にハンドルがどちらかにキレ、そこへ体が突進。ハンドルが腹部へブスッ!
分っていただけましたね。単独での転倒でハンドルが刺さることは無いでしょうが、エンドバーの先が刺さることは十分考えられます。そしてそれ以上に確率の高いのはロードレースでの集団落車です。もうこれは考えられないことがいっぱい起こりますから・・・
まあ、この『バーエンドキャップ』は完成車には必ず着いていますし、当店で組み上げる場合も着いていますから安心してください。でも転倒で簡単に外れてしまう部品でもあるので外れた場合は新しい物を購入してください。
さて、何故こんなことを書こうかと思ったかというと、最近ピストバイクが街乗りバイクとして流行っているのですが、先日見かけたブルホーンバーを着けたバイクにバーエンドキャップが着いていなかったから。ブルホーンバーがどんなハンドルか分らない方はググッテください。このハンドルは、ハンドルの端が前方を向いています。ということは、歩行者に対して常に凶器を向けているような物です。本人はそこまで考えが及ばないとしても、その状態でお客様にお渡ししているお店ってどうなんでしょうね。
まあ、他人は良いとして少なくとも自分は怪我しない、または人に怪我しないようにしたいものですね。
Unknown
なんでも流行ると色々なものが登場するのですが、そこには見た目の良さを追求したものが多く、危険と分かっていても悪い事を言わずに販売しているものが多いと思います。
売る側もメリットやデメリットを明確にする必要があるのでは?と思います。
Unknown
前転王さん
正直難しい問題なんです。自動車のように法律で固められていない自転車。だから遊びの幅があって楽しいのも事実なんですが・・・
例えば車やモーターバイクのチューンアップも走り志向と見た目(ファッション)志向では違います。それと同じと考えれば分りやすいと思うのですが。
外してはいけないところって必ずあるはず。ショップにその意識が無ければ、客がお店を選別すればよいだけ。
トムスクラフトには、機能性が低くファッション性だけという部品は展示してありませんので御安心ください。
ただし、機能を追及したあまり短命だったり、小まめなメンテナンスが必要な部品もありますから気になる場合はお問い合わせください。